声優の専門学校に通ったからといって必ず声優になれるわけではありません。
しかし、専門学校に行って必ず声優になれないというわけでもありません。
声優の専門学校に通っている人のうち、声優として成功を収めるのは1学年に1人か2人いれば良いほうです。
声優はそのくらい厳しい道だということを認識した上で、専門学校の門を叩きましょう。
声優になれない場合の想定をする
声優というものは人気職業であり、実力だけでなく運も伴います。
だからこそ声優という夢だけを追いかけても、どうしても上手くいかない場合があります。
保険をかけよう
うまくいかない場合に備えて、別の道も選択できるようにしておくことが声優になるためには大切です。
「保険なんかかけていたら、声優なんかなれない」
と思っている人は間違いです。
実力と運さえあれば、保険をかけていても受かります。
ただひたすらに声優という夢を追うだけではなく、声優以外の選択肢も残しながら、専門学校に通って声優を目指しましょう。
自分が活躍する場を知ろう
日本の声優業界の現状を知ろう
日本のアニメブームもあり、声優業界は飽和状態です。
自分以外にもたくさんの人が声優になりたくてもなれない現状を踏まえて、頑張ってくださいね。
声優の専門学校のカリキュラムを知ろう
声優の専門学校では授業を通して基礎技術が身に付いたら模擬オーディションを実施し、緊張に慣れさせたり、アピールポイントのアドバイスを行います。
専門学校の中には、インターンシップとして実際に声の収録を行う学校や、産学協同の一環で他学科の生徒作品にセリフを吹き込んだりする学校もあります。
学費はどのくらいか?
声優学科の学費は、おおよそ年間100~150万円ほどかかります。
学校によって、また夜間などの学科によって変動はしますが、最低でも年間100万円以上は必要と判断してください。
声優学科の多くは2年制になるので、少なくとも卒業までに200万円以上かかる計算になります。
200万円の学費を奨学生として借りたとしても、卒業後声優として働きながら返済するのは無謀とも言えます。また、親御さんに払ってもらったとしても安い学費とは言い難いものです。
専門学校に通う前に、経済的な観点から自らにプレッシャーを与えて、本当に声優を目指すのか、覚悟を確かめてください。
失敗しない専門学校の選び方を学ぼう
学校の規模を調べる
声優の専門学校を選ぶ際に失敗しないコツは、学校の規模を調べることです。
学校の規模とは、経済力とも言います。
経済力が強ければ優秀な講師を呼び込む力があり、事務所とのつながりも太くなるので、デビュー出来る確率も高まりますよ。
また、専門学校の経済力は以下の4つにあらわれます。
- 姉妹校の数
- プロジェクトの数
- 有名講師の有無
- 正式なデビュー実績
この4つの中でも、選ぶ際に特に意識すべきことは姉妹校の数とプロジェクトの数です。
姉妹校の数
姉妹校は、飲食店で言い換えればチェーン店の数です。
各地方都市に姉妹校が多ければ多いほど経済力が強いと言えるでしょう。
プロジェクトの数
プロジェクトの展開が活発であれば、経済的に余裕がある証拠と見れます。
基礎能力教育の充実度を調べる
基礎能力を鍛えるための声優専門学校は数多く存在しています。
声優専門学校の在学期間としては学校やコースによってそれぞれ異なり、長くて3年間みっちり勉強するコースや2年で効率良く学ぶコース、また普段仕事をされている方は夜間コースなどもあり、希望に沿ったコースがきっと見つかります。
特にアニメ制作学部やシナリオライティングコースがあるような学校では、学生が作ったオリジナル作品に声優として参加することもよくあります。
大きめの専門学校であれば産学協同企画として学生の内から声優デビューできるチャンスもありますし、求人情報もたくさんあります。また先生方のコネクションを使うこともできるでしょう。
そういった仕事のチャンスを掴むためにも声優専門学校通う価値は十分ありそうですね。
都内だけでもかなりの数の声優専門学校がありますから、卒業生や制作実績などを比較しながら、あなたに合った声優専門学校を選びましょう。